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参院選茨城 初当選の2人 一夜明け、初心胸に決意

(左)通勤通学で行き交う人々にあいさつする加藤明良氏=11日午前7時18分、JR水戸駅南(右)通勤通学の駅利用者とあいさつを交わす堂込麻紀子氏=11日午前7時54分、JR水戸駅北口
(左)通勤通学で行き交う人々にあいさつする加藤明良氏=11日午前7時18分、JR水戸駅南(右)通勤通学の駅利用者とあいさつを交わす堂込麻紀子氏=11日午前7時54分、JR水戸駅北口


参院選の投開票から一夜明けた11日、茨城選挙区で初当選した自民党の加藤明良氏(54)と無所属の堂込麻紀子氏(46)の2人は早朝から街頭に立ち、通勤通学客などに当選を報告した。「おめでとう」「がんばって」などと声をかけられると、任期6年の国政活動に向け、初心を胸に決意を新たにしていた。

■加藤明良氏 「地域発展のため努力」
「おはようございます」「ありがとうございました」。午前7時過ぎ。通勤通学の人々であふれるJR水戸駅南口に、加藤氏のすがすがしい声が響いた。強い日差しの下、時折タオルで汗をぬぐいながら手を振る。通行人から「おめでとう」「がんばって」と声をかけられると、日焼けした顔に白い歯が輝いた。

途中、同じ時間に同駅北口で駅立ちをしていた堂込氏の元に、あいさつに向かった。互いの健闘をたたえ、「お疲れさま。一緒にがんばりましょう」と握手を交わした。

駅立ち後、加藤氏は報道陣の取材に答え、「改めて身が引き締まる思い。多くの皆さまに投票いただいた結果を重く受け止め、しっかり日本の発展、地域の発展のために精いっぱい努力したい」と、これからの国政での活躍を力強く誓った。

獲得した約54万票については「今までは(県議選の)水戸市・城里町区で2万前後だった。一気に54万人を超える方々に自分の名前を書いていただき、重みを実感している」と話した。

前夜の当選後、党幹事長代行として党本部で選挙を仕切っていた梶山弘志県連会長らに連絡した。梶山会長からは「とにかく一生懸命やれ」、茂木敏充幹事長からは「国会で待ってるぞ」と激励を受けた。帰宅して寝たのは午前2時ごろ。朝も早かったが、「心地よい疲れ」とほっとした表情で笑い、後援会や企業、団体へのお礼回りに向かった。

■堂込麻紀子氏 「身近に感じる政治を」
堂込氏は午前7時から約1時間、JR水戸駅北口に立ち、行き交う通勤通学客らとあいさつを交わした。選挙戦を共に戦い抜いた陣営スタッフ数人と、「行ってらっしゃい」「きょうも暑いので、気を付けて」などと声を響かせた。

前夜は水戸市内の祝勝会場で当選を祝い、帰途に就いたのは日付が変わってから。帰宅後も親戚や友人からひっきりなしに届く「お祝いメール」に目を通しつつ、遅くまで全国比例の結果を見守った。一夜明け、「ほとんど寝られていない」としながらも、選挙疲れはみじんも見せず笑顔を振りまいた。

堂込氏の得票数は約19万7千票。陣営が目標に掲げた40万票には遠かった。「無所属」「新人」の立場で知名度不足はあったが、立憲民主、国民民主の両党や、連合茨城の構成団体から強力な支援を受けた。立民の現職、郡司彰氏(72)から託されたバトンをしっかり引き継ぎ、「労働界の議席」を死守した。選挙期間は働く者、生活者の代表として、多くの声を国政に届けたいと訴えてきた。「物価高や年金など、不安の声をたくさん聞いた。改めて責任の大きさを強く感じている」と、大舞台での活躍を誓う。

「きょうからが本番。政治を身近に感じてもらえるような活動をしたい」。駅前でのあいさつを終え、推薦団体などへのあいさつ回りへ向かった。この日、政治家として新たな一歩を着実に踏み出した。



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