参院選茨城県内比例票 自民トップ、42万票 維新倍増、14万票
第26回参院選は11日、比例代表を含めた議席と得票が確定した。比例代表の茨城県内政党別得票は、自民党が約42万8千票を獲得し、2013年以降、4回連続でトップを守った。全国で議席を倍増させた日本維新の会は県内でも得票数を2倍に伸ばし、公明党とそれぞれ14万6千票を集めた。立憲民主党は11万8千票にとどまり、前回の19年から4万票以上を減らす結果となった。
県内政党別得票数は、①自民42万8199票(得票率38・71%)②維新14万6387票(同13・23%)③公明14万6359票(同13・23%)④立憲民主11万8463票(同10・71%)⑤国民民主6万7627票(同6・11%)⑥共産6万2998票(同5・70%)⑦れいわ新撰組4万3045票(同3・89%)⑧参政党3万2736票(同2・96%)⑨社民2万5107票(同2・27%)⑩NHK党2万4880票(2・25%)-の順。幸福実現党など五つの諸派は得票率が1%未満だった。
大勝した自民は前回から約9千票伸ばし、得票率も前回並みを維持した。市町村別では、大票田の水戸市で約4万票(得票率37・7%)、つくば市で約3万4千票(同35・9%)を獲得。得票率は全市町村で4回連続トップだった。
維新は得票数、得票率ともに前回の2倍増と大きく伸ばした。政権に対する批判票の受け皿として「身を切る改革」を訴え、水戸、つくば市で各13万票超を獲得、前回より7万4千票以上を積み増した。
公明は約1万5千票減らしたが、得票率は維新と同率。支持母体・創価学会の組織票を軸に、安定した票数を重ねた。
2020年に旧立民、旧国民の合流などを経た立民は、前回の約16万2千票から4万4千票落とし、順位も2位から後退。国民も支持層の労組票が多い日立市で自民に次ぐ10万票超を集めたが、全体では8千票以上を減らした。
共産は2万票近い票を減らし、得票率も5%台まで下げた。政党要件を維持した社民は県内でも得票率2%を超えた。茨城選挙区で2候補を立てたNHK党も前回と同水準の得票率だった。
諸派の参政党は比例代表で初めての議席とともに、得票率2%を獲得し、公選法上の政党要件を満たした。県内でも社民やNHK党を上回る得票数で健闘。れいわは前回並みの得票数だった。