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猛獣の迫力、間近に 茨城・日立のかみね動物園、新舎オープン

ガラス越しにライオンを撮影する来園者=日立市かみね動物園
ガラス越しにライオンを撮影する来園者=日立市かみね動物園


■名称「がおーこく」

茨城県日立市宮田町の市かみね動物園で整備が進められていた新猛獣舎が23日、オープンした。獣舎の名称は「がおーこく」に決定。ライオンとトラに加え、新たにジャガーが仲間入りした。生息地に近い環境を再現し、広さも旧舎の約5倍に拡大。来園者は、猛獣が肉を食べる様子などを間近で見て歓声を上げた。

旧猛獣舎はコンクリートで囲まれ、風通しや日当たりが悪く、観察場所も限られていた。完成から50年以上経過して老朽化も進んでいたことから一新した。名称は、猛獣の鳴き声がこだまする王国をイメージして付けた。

新猛獣舎は地上1階、地下1階建てで床面積は690平方メートル。種類ごとに3区画に分かれ、放飼場も780平方メートルと広くなった。整備費は約10億円。サバンナや熱帯雨林を意識した造りで、多角的に観察できるようになった。

同日は約300人の行列ができた。多くの親子連れが詰めかけ、ガラスのすぐ向こう側で牛肉を豪快に頬張るライオンや、新しい環境に緊張してお尻を向けたままのジャガーなどを観察して楽しんだ。

ジャガーは一時海外からの導入も検討したが、国内の動物園に協力を依頼。繁殖に成功した静岡市と神戸市の動物園から、雌の「小麦」と、全身が黒い雄の「アステカ」を迎え入れた。これで三大陸の大型ネコ科動物を見比べることができる。

日立市立大久保小5年の加納咲季さん(10)と、同水木小2年の新井凜さん(8)の2人はライオンを撮影する際、ガラス窓への「ネコパンチ」を目撃。「近くで見られて感動した」「きれいになってすてきだった」と話した。

一般開放に先立ち関係者が出席して記念式典を開催。小川春樹市長は「広く愛される動物園にするため引き続き努力する」と述べた。旧猛獣舎跡地は今後、展望広場として再整備する。



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