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茨城・常陸大宮で中高生向け安全教室 交通事故の恐ろしさ体感

生徒らが見守る中、自転車と車の衝突場面を再現するスタントマン=常陸大宮市野中町の県立常陸大宮高校グラウンド
生徒らが見守る中、自転車と車の衝突場面を再現するスタントマン=常陸大宮市野中町の県立常陸大宮高校グラウンド


交通事故の場面をスタントマンが再現し、交通ルールやマナーを守ることの大切さを伝える交通安全教室が19日、茨城県常陸大宮市野中町の県立常陸大宮高校グラウンドで開かれた。

参加したのは、同校の全生徒と、近くの市立大宮中1年生の計約280人。映画などで活躍するスタントチーム「スーパードライバーズ」が、自転車や歩行者と車の衝突などさまざまな事故を迫真の演技で再現。恐怖を体感させることで、自転車や歩行者の注意点や正しい乗り方、道路の渡り方などを伝えた。

悪い例と正しい例を対比させ、危険性を学ばせた。自転車でスマホで会話しながら片手運転したり、2列に並んで走行したりなどの悪い乗り方の場面では、事故の衝撃でボンネットにはね飛ばされ、車の下に巻き込まれそうになった。

同教室は大宮警察署とJA共済連茨城が主催。「スケアード・ストレイト」と呼ばれる、事故の「恐怖」を直視することで、望ましくない行為を自主的に行わせない教育技法を用いた。

大宮中1年の鈴木蒼空さん(13)は「身近なところに事故の危険性があると分かった」、宮本真之介さん(12)は「いつも通る道でも、しっかり気を付けようと思った」と感想を述べた。同校3年の山口斗志弥さん(17)は「交通事故は誰もが加害者、被害者になってしまう。一人一人が交通ルールを守り、気を付ければ、事故は防げる」と、スタントチームが訴えた言葉をかみしめた。

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