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茨城・東海村内の小中学生 大助人形作りに挑戦 新型コロナ収束願う

高齢者クラブの指導を受けながら、大助人形を作る子どもたち=東海村白方
高齢者クラブの指導を受けながら、大助人形を作る子どもたち=東海村白方


茨城県東海村内の小中学生ら15人が3日、同村白方の白方コミュニティセンターで、疫病よけを願って「大助(おおすけ)人形」作りに挑戦した。かつて旧暦7月10日に村内で行われていた年中行事で、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、収束の願いを込めた。

村歴史と未来の交流館(同村村松)が、村全体を博物館と捉えて歴史や自然、最先端科学などを学ぶ「とうかいまるごと博物館事業」の一環で開いた。

同村亀下地区の住民でつくる高齢者クラブ「亀楽会」メンバー13人が講師になり、子どもらに作り方を教えた。参加者は2人一組に分かれ、麦のわらを束ねて人形を作った後、怖い表情の顔を描いた紙やシノの刀を取り付け、1時間ほどで高さ約1メートルの大助人形が出来上がった。

参加した村立中丸小2年の菊池潤君(8)は「初めてだったが楽しかった。足の部分を作るのが難しかった」と話した。

同館によると、村内では小麦の収穫が終わった頃に大助人形を作り庭に立てていたが、昭和30年代以降、途絶えていたという。村の伝統文化を伝えるため、2016年度から毎年夏休みに大助人形作りを始めた。コロナ禍で、3年ぶりの開催となった。同館の林恵子学芸員は「この日の体験を通して村のさまざまな文化を学んでほしい」と期待した。

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