暑い日が続き、食べ物が喉を通りにくいと感じることはありませんか?　これは、原因の一つに唾液の分泌量が減っていることが挙げられます。食事を通してうまみを味わうことで唾液の分泌が良くなる上、胃腸への負担も減らすことができますよ。今回はうまみたっぷりの旬のスズキとトマトを使った料理をご紹介します。

スズキは成長とともに名前が変わる出世魚で、夏場においしくなります。癖のないあっさりとした白身でビタミンDを含みます。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるので、成長期の子どもや骨粗しょう症予防のためにもしっかり取りたい栄養素ですね。また、真っ赤に熟れた夏トマトは程よい酸味と本来の濃い味わいが特徴です。赤い色素成分のリコピンは抗酸化作用を持ち、油と加熱をすることで吸収率が高まります。スズキのイノシン酸とトマトのグルタミン酸はともにうまみ成分で、一緒に調理すると相乗効果でさらにおいしくなりますよ。ぜひお試しください。