茨城・常陸太田 常陸秋そば栽培、市民グループ 大学生と種まき

まき方を教わりながら常陸秋そばの種まきをする学生ボランティア(右)=常陸太田市赤土町
まき方を教わりながら常陸秋そばの種まきをする学生ボランティア(右)=常陸太田市赤土町
■3年ぶり 「土への愛着持って」

「常陸秋そば」発祥の地として知られる茨城県常陸太田市赤土町で6日、地域の住民グループ「常陸秋そばの郷(さと)まもりたい」(関公樹代表、会員15人)のメンバーと学生ボランティアがソバの種まきを行った。同グループは2010年に発足し、増加する耕作放棄地対策や常陸秋そばの大本となる原原種の確保などに取り組んでいる。コロナ禍の影響で3年ぶりに学生に参加を呼びかけ、一緒に汗を流した。

同町は中山間地特有の気候と水はけの良い畑がソバの栽培に適しているとされ、良質なソバを育んできた。しかし少子高齢化で若者を中心に住民が減少し、耕作放棄地の増加や地域住民の交流の希薄化が課題となり、「まもりたい」を結成し、遊休農地の再生や里山の景観保全、原原種の確保、地域住民間の交流などに取り組んでいる。

同日は、「まもりたい」のメンバー9人と県内の大学生5人が参加。大学生は作業のこつなどを習いながら畑に等間隔で畝を作り、種を指先でつまんで手まきをしたり、専用の農機を使った種まきも体験した。

大学1年の菊地開人さん(18)は「種まきに興味があった。親切に教えてもらえたのでつらいところも楽しく作業できた」と満足そう。大学3年の河野優花さん(21)は「思ったより重労働で力も必要な作業だった。いろんな作業が体験できて楽しかった。チャンスがあればそば打ちも体験したい」と笑顔を見せた。

関代表は「常陸秋そばの郷を絶やさずに守っていこうと幅広い世代が集まり楽しみながら活動している。若い人たちが山の中で土への愛着を持って取り組んでもらえるのはありがたい。農家やそばのできる工程への理解を深め、将来、何か関係する職業に就いてもらえれば」と期待する。

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