次の記事:横断中の3歳女児、はねられ死亡 容疑で乗用車運転の男逮捕 茨城・水戸【まとめ】 

ワイン醸造で初仕込み作業 茨城・常陸太田 ブドウ産地活性化目指す

除梗破砕機にワイン用のブドウを入れる山口景司社長=常陸太田市瑞龍町
除梗破砕機にワイン用のブドウを入れる山口景司社長=常陸太田市瑞龍町


ブドウ産地の茨城県常陸太田市でワイン造りの準備を進めてきた「常陸コミュニティデザイン」(山口景司社長)は5日、同市瑞龍町の自社ワイナリー(ワイン醸造所)で、初めての仕込み作業を行った。加工用のブドウを植え、収穫から醸造、瓶詰め、販売までを行い、ブドウ産地の維持や観光振興などで地域の活性化を目指す。この日に仕込んだ白ワインのスパークリングワインは、22年春に販売を予定している。

同日は、ワイナリー内で同社のスタッフや技術指導者など9人が出席して安全祈願の神事を行い、仕込み作業に入った。約820キロのワイン用のブドウを除梗破砕機に入れて実と茎を分け、実はプレス機に移し果汁を搾った。最後に果汁が醸造タンクに流し込まれた。

ワイン用ブドウの出来について山口社長は「夏場に雨が少なく病気も少なく、凝縮した味の濃いブドウができた」と説明した。

同社は2016年に設立。最初に20アールの畑を借りて加工用のブドウを植栽。順次増やし、現在は1・3ヘクタール。「武龍ワイナリー」は6月に完成。500~1500リットルの醸造タンク計14基やプレス機、キャップを閉める機械などが並ぶ。ワインなどを販売するスペースも確保し、出来上がったワインは同所やインターネットを中心に、飲食店や道の駅などで販売していく予定という。

山口社長は「やっとここまで来た。皆さんに応援してもらって、ブドウ栽培で歴史のある市でワイン造りを始められたことに感謝している」と感想を話した。



最近の記事

茨城の求人情報

https://cpt.geniee.jp/hb/v1/207318/39/instbody.min.js"