ウメを天日干し 茨城・常陸太田で作業本格化
茨城県常陸太田市大中町の市高齢者生産活動センターさとみ(小室忠久理事長)で、今年収穫したウメの天日干し作業が本格化し、庭先いっぱいに甘酸っぱい香りを漂わせている。
6月下旬から竹ざおで実を落とし、ごみなどを取り除いて選別。洗浄してたるで塩漬けにし、シソの葉の収穫が始まると一緒に漬ける。漬け込みから2カ月ほどたった頃から、日差しが続く日を選んで天日干し。作業は台を洗浄して殺菌し、ウメ同士が重ならないように並べ、ひっくり返していく。2、3日干して出来上がり。
梅干し加工の責任者、川崎京子さん(71)は「大きくてきれいなウメで漬かり具合もよく、ふんわり仕上がってきている。塩と自分たちで採ってきたシソだけの自然の味」とアピールする。
同センターの梅干し「えらびうめぼし」は2015年ごろから生産を始め、県外からも注文が入るほど。小室理事長は「全てが手作業で、シソを使うことで味が滑らかで香りがよく、安心して食べてもらえる」と話す。