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史跡巡り安全教室 水戸、高齢者イベント 茨城県交通安全協会と県警

警察官の指導を受けながら杉山門近くの横断歩道を渡る高齢者=水戸市三の丸
警察官の指導を受けながら杉山門近くの横断歩道を渡る高齢者=水戸市三の丸


高齢者への交通安全教育を推進しようと、茨城県交通安全協会と茨城県警は9月29日、水戸市三の丸の水戸城跡周辺で、史跡巡りと交通安全教室を組み合わせたイベントを開催した。65歳以上の参加者25人は、ガイドから史跡の説明を受けながら、警察官からは横断歩道を渡る際の注意点を学んだ。

一行は弘道館や水戸城大手門、薬医門など約3キロの道のりを散策した。水戸城は平安時代末期から鎌倉時代初期に馬場氏が構えた館に由来し、江戸氏、佐竹氏の手を経て、水戸徳川家の居城となった。かつては月見櫓(やぐら)があり、参加者は当時の地図と見比べながら、時の流れによる景観の変化を感じていた。

横断歩道では県警交通総務課の警察官が、「手を上げて運転者に意思表示し、止まってくれたか確認したら渡ってください」と声をかけた。講話では、夕暮れから夜間に歩行者の事故が多いとし、「反射材を見えやすい位置に着けてほしい」と伝えていた。

歴史好きでメモを取りながら歩いた東海村、飛田公子さん(66)は「史跡で勉強でき、交通安全も学べて一石二鳥。弘道館の中に入れたり、水戸学の道などを歩けていろいろなことが分かった」と充実感に浸っていた。イベントは初の試みで、10月は結城市と取手市で開催する。

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