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茨城・常陸太田の瑞竜中 3年生、ダンスに挑戦 29日に文化祭

学校内の思い出の場所でダンスの動画撮影に取り組む生徒たち=常陸太田市瑞龍町
学校内の思い出の場所でダンスの動画撮影に取り組む生徒たち=常陸太田市瑞龍町


■青春の思い出づくり
茨城県常陸太田市瑞龍町の市立瑞竜中学校(佐藤正一校長)は、3年生の体育の授業に地域で活躍するダンスインストラクターを講師に招いて現代的なリズムダンスに取り組み、10月下旬の文化祭での披露を目指している。入学時からコロナ禍の影響で、各種の学校行事に制限があった3年生に、青春の思い出をつくってあげようと企画。生徒たちは「めっちゃ、かっこいいダンスを見てもらいたい」と張り切っている。

3年生の学年生徒会がアンケートなどを行い、ダンスを選択した。ゲストティーチャーの専門家から話を聞き、一緒に活動することで職業人の働く思いに触れるとともに、ダンスの楽しさを体感してもらうことなどが狙い。

ダンスの授業は9月早々にスタート。3年生64人がインストラクターの指導を受け、一つ一つの振り付けを覚え、練習を積み重ねて完成度を高めている。

4日の授業では7~8人の班に分かれ、教室や屋上、階段、廊下、正門など学校施設の思い出の場所で制服姿で踊り、動画での撮影も行った。「遅いよ」「起き上がりをしっかり」などと声がかかった。

山下由季さん(15)は「数少ない学年全体の行事で大切に思っている。見てくれる人も私たちも感動するような作品にしたい」と意気込む。大串快世さん(14)は「新しい挑戦でよい経験になっている。皆の頑張ってる姿を見るのはうれしいし、達成感を感じている」と額の汗を拭う。

インストラクターの鮫島ありささんは「青春をテーマに、生徒たちが生活してきた学校を大人になって見た時に思い出せるシーンを意識している。緊張して踊っている姿が、真剣に取り組んでくれていることを感じさせる」と話す。

ダンスの指導に当たっている「Dance&Family Fun Space H・A・G」(同市中城町)では、生徒たちの登校や朝の会、授業の様子なども動画で撮影し、一つの作品に仕上げる。文化祭当日の29日に動画と生のダンスを披露する予定だ。

体育担当の平山弘幸教諭は「生徒たちは熱い思いでダンスに集中して楽しんでいる。諦めない、やりきる、一生懸命に取り組むことで何か残るものがあることを学んでほしい」とエールを送る。



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