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茨城県芸術祭 茨城文学賞に西田さんら 新聞社賞は網谷さんの詩集

茨城文学賞を受賞した西田信博さん、網谷厚子さん、岡部千草さん、櫛田如堂さん、矢須恵由さん、川崎敏夫さん(写真上段右から)
茨城文学賞を受賞した西田信博さん、網谷厚子さん、岡部千草さん、櫛田如堂さん、矢須恵由さん、川崎敏夫さん(写真上段右から)


茨城県芸術祭(県、茨城文化団体連合、茨城新聞社など主催)の文学部門実行委員会(河合宏実行委員長)は26日、本年度の「茨城文学賞」と「茨城新聞社賞」の受賞作を発表した。文学賞には、小説部門で西田信博さん(66)=つくば市=の短編小説「死友」(アピ第12号所収)など5作品が選ばれ、新聞社賞は網谷厚子さん(68)=龍ケ崎市=の詩集「万籟(ばんらい)」に決まった。

茨城文学賞は、小説、詩、短歌、俳句、文芸評論・随筆の5部門で構成。

西田さんと網谷さん以外の各受賞者・作品は、詩部門が岡部千草さん(72)=水戸市=の詩集「言弾(ことだま)」、短歌部門が櫛田如堂さん(68)=東海村=の歌集「よいむなや」、俳句部門が矢須恵由さん(82)=那珂市=の句集「矢須恵由集」、文芸評論・随筆部門が川崎敏夫さん(87)=龍ケ崎市=の「ふるさとは花ざかり」。

審査評によると、西田さんの作品は「全体の構成が精密で、小説としての完成度が極めて高かった」、岡部さんの作品は「全作品を通して破綻がなく、磨きのかかった工芸品のよう」、櫛田さんの作品は「放射能分野の研究者である作者の学究的・理知的視線が印象的だった」。

矢須さんの作品は「人間詠や自己の心情の吐露に長(た)けており、句から重厚さが感じられる」、川崎さんの作品は「ふるさとへの強い思いを込めて書かれた記録の集大成。ふるさとへの愛が伝わる」とされた。

新聞社賞は、過去の文学賞受賞者が対象。網谷さんの作品は、「言葉を畳みかける形式が独特な緊張感を与え、読み応えがあった」と評価された。

授賞式は11月19日、水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館(県民文化センター)で開かれる。



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