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天心記念茨城賞 仲さんを表彰

森作宜民県教育長(右)から天心記念茨城賞の賞状を手渡された仲裕行さん=水戸市笠原町
森作宜民県教育長(右)から天心記念茨城賞の賞状を手渡された仲裕行さん=水戸市笠原町


第28回天心記念茨城賞の授賞式が22日、水戸市笠原町の茨城県庁で開かれ、仲裕行さん(62)=茨城県龍ケ崎市=に賞状と副賞の50万円が贈られた。森作宜民教育長から賞状を手渡された仲さんは「人生の半分を過ごした茨城で、小さな爪痕を残すことができた」と喜びを語った。

同賞は、日本画の代表的な公募展「再興院展」の賞の一つ。将来を嘱望される作家の育成を目指し、県が1995年度に創設した。

仲さんは60年、東京都生まれ。東京芸術大大学院日本画修士課程を修了し、現在は日本美術院特待。受賞作の「日出ずる国へ」は、荒波に翻弄(ほんろう)されながら帰還する遣唐使船を、大きくうねるような構図で描いた。日本の古代に思いをはせた高さ2メートルを超す大作で、約3年かけて制作したという。

受賞作は今後、再興院展の巡回展会場に並び、来年6月、県天心記念五浦美術館(北茨城市)で公開される。仲さんは「見る人に何を伝えたいのか、時間をかけて客観視しながら自由に描いていきたい。どんな作品を生み出すことができるか楽しみだ」と語った。



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