茨城・大子町長選 高梨氏再選 20年ぶりの無投票
茨城県大子町長選は13日告示され、無所属で現職の高梨哲彦氏(54)以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選が決まった。同町長選の無投票は2002年以来、20年ぶり。
午後5時過ぎ、同町池田の選挙事務所に無投票当選の知らせが届くと、支持者から大きな歓声と拍手が湧き起こった。加藤明良参院議員、石井邦一、西野一両県議、市町村長や支持者が祝福に駆け付ける中、高梨氏は「この4年間、台風被害やコロナ禍で先の見えない中、勇気ある決断をして、職員とともに取り組んできた」と1期目の実績を示した。
2019年の台風19号では、町庁舎が浸水被害を受け、今年9月に高台へ移転して業務を開始した。高梨氏は「今後4年で行政サービスをさらに深めていきたい」と語り、復興の加速とともに観光振興、次世代公共交通の利便性向上などを今後の重点施策として掲げた。
【高梨哲彦(たかなし・てつひこ)氏の略歴】当選2回。八溝嶺神社権禰宜(ごんねぎ)、町振興公社理事長、町社会福祉協議会会長。元水城高教員、新日東常務。東海大卒。大子