茨城・大子町長選で無投票再選した高梨さん 全力で復興、感染予防
13日告示の茨城県大子町長選で、新人として現職、元職と三つどもえで争った前回町長選から一転。無投票で再選され、2期目を託された高梨哲彦(たかなしてつひこ)さん(54)。
「この4年間、全力で真剣に取り組んできたことが評価されたのだと思う。町の課題解決に向けて、やるべきことは全て同時に進めながらやってきた」と振り返る。一致団結して取り組んできた町職員の労をねぎらい、感謝の言葉を口にする。
1期目の4年間では、3年前の東日本台風で町が大きな被害を受けるなど、町政史上最も大変な時期を費やした。「町民とともに、どう復旧と復興を進めていくかを考え、一つ一つ歩んできた」と話す。
9月20日、高台に移転した町役場庁舎が開庁。しかし、「すぐ3日後には、大型台風の接近で大雨被害が予想されたため、すぐに避難指示を出せた」と言う。3年間の教訓を生かして、対策の司令塔となる防災拠点の役目を果たせたと自負する。
今後の重責も痛感する。「台風被害からの復興はまだ道半ば。感染予防に努めている新型コロナウイルス対策など、次の4年間も大きな宿題を頂いている。町民のため全力で頑張っていきたい」と改めて決意する。
町は、サイクリング活用の振興策も進める中、自身も健康づくりでロードバイクを買い、休日趣味として30~80キロ走ることもある。両親と妻、息子2人の6人家族。大子。