常磐線列車と軽乗用車衝突、軽の2人死亡 茨城・笠間の踏切 計71本が運休 21年末にも事故

JR常磐線の踏切で軽乗用車と衝突した現場=笠間市小原
JR常磐線の踏切で軽乗用車と衝突した現場=笠間市小原
JR常磐線の踏切で軽乗用車と衝突した現場=笠間市小原
JR常磐線の踏切で軽乗用車と衝突した現場=笠間市小原
JR常磐線の踏切で軽乗用車と衝突した現場=笠間市小原
JR常磐線の踏切で軽乗用車と衝突した現場=笠間市小原
6日午前8時2分ごろ、茨城県笠間市小原の内原-友部間にあるJR常磐線の第3小原踏切で、上り普通列車と軽乗用車が衝突、列車は軽乗用車を約360メートル引きずって停止した。軽乗用車に乗っていた2人は現場で死亡が確認された。県警笠間署が2人の身元と事故原因を調べている。乗客約500人にけがはなかった。現場は上下線の線路が南北向かって枝分かれしており、事故は南側で発生した。2021年末にも北側の踏切で列車と車の衝突事故があった。影響で同線は約6時間にわたり運転を見合わせた。

同署によると、軽乗用車の1人は後部座席に座っていて、未成年とみられる。JR水戸支社によると、運転士は、通過する直前に右側から軽乗用車が進入してきたと話しているという。

同支社で状況を調査しているが、踏切の警報器と遮断機は当時、正常に動作していたとしている。南北の片側で列車が通過する際は、通過側の遮断機が下りるが、もう一方は遮断機が下りず通行可能な状態になるという。

常磐線の内原-友部駅間は、電留線という列車の車両を留めておく区域があり、第3小原踏切はいずれも遮断機と警報器がある長さ約7.9メートルの北側と6.2メートルの南側に分かれる。南北の間は約20メートルの車道がある。

列車は軽乗用車と衝突後、踏切から友部駅方面に約360メートルの地点で停止した。軽乗用車は先頭車両にくの字状にめりこむようにして大破し、作業員らがクレーン車などの重機を用いて引き離した。列車のフロントガラスにもひびが入っていた。

同支社によると、乗客は現場で列車を降り、友部駅まで徒歩で移動した。事故の影響で同線の羽鳥-水戸駅間、水戸線の笠間-友部駅間の上下線で運転を見合わせたが、午後1時43分に運転を再開した。JR水戸支社によると、この事故で常磐線は上下計61本が運休、同7本が最大5時間32分遅れ、水戸線は上下計10本が運休、乗客計約1万4600人に影響した。

現場は友部駅から東に約2キロで田畑や住宅が広がる。

■早朝の田園地帯にごう音 

正月気分が抜け切らない、早朝の田園地帯がごう音に包まれた。現場は2021年末に事故があった踏切のそばにある別の踏切で、当時を思い出す住民もいた。住民によると、事故対策の要望もあった。

踏切の隣接地に住む住民男性(73)は「朝食中にドスーンという音を聞いた。地響きがあり、地震が起きたのかと思った」と衝撃の大きさに驚いた。約1年前の死亡事故を振り返り「頻繁に大事故が起きるのは不安だ。冬場の朝方、北から南に踏切を通過する際は正面に太陽があり、まぶしくて見えにくい。気付かず通過する可能性はある」と話した。住民によると、過去に住民から笠間市を通じてJR側へ、踏切の周囲を見やすく改善するなどの要望もあったという。

線路沿いに住む別の男性(70)は踏切について「地元の人も含め完全に停止するのは少ないのではないか」と危険性を指摘し、4~5年前から対策を求めていたという。近くに住む男性(74)は、踏切は地域住民の近道になっており「一時停止せずに通過する車両をたびたびに目にする」と語った。

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