アンコウ
■「霜降り」しておいしく
皆さま、本年もよろしくお願い致します。今回はアンコウをブイヤベースに仕立てた一品をご紹介します。アンコウは漢字で「鮟鱇」と書くことから「安んじて健康に」という意味を込めて使われる、縁起のよい魚です。肝や卵巣(ぬの)、胃(水袋)、ヒレ、皮、身、エラといった部位は「あんこうの七つ道具」と呼ばれ、骨以外は食べ尽くすことができます。皮やヒレは、女性に人気のコラーゲンがたっぷりで、肝は別名「海のフォアグラ」ともいわれる栄養価の高い部位です。脂溶性ビタミンが豊富で、目の働きを促進し、老化防止にも役立ちますが、脂質が多いので食べる量に気を付けましょう。
ブイヤベースは魚介類をニンニクやトマトなどと煮込み、サフランで香りを付けた地中海地方の料理です。サフランは血行をよくするスパイスなので、料理に取り入れると体が温まりますよ。アンコウは軽くゆでた後、水で血合いなどを洗う「霜降り」をしてから使うことで、よりおいしくいただけます。