茨城・大子 立ち込める湯気 コウゾの皮むき

茨城県大子町で、高級和紙の原料となるコウゾの皮むき作業が最盛期を迎えている。同町大沢の斎藤邦彦さん(77)方では生産者ら早朝から12人が集まり、大釜で蒸して柔らかくなったコウゾの皮を手際よくむいた。
「大子那須楮(こうぞ)」と呼ばれる同町産のコウゾは、きめ細かく、丈夫な和紙になるとして高く評価され、ユネスコ無形文化遺産「本美濃紙」など高級和紙の原料になっている。
長さ約80センチに切りそろえたコウゾを約1時間半かけて蒸した後、白い湯気が立ち込める中、熱いうちに1本ずつ素早く皮をむいていった。皮は数日間、天日で干した後、表皮を削り取り、岐阜県や福井県などの和紙職人へ出荷する。斎藤さんは「大子のコウゾは全国の紙すき職人で知らない人はいない。地域の若者にも知ってもらいたい」と話した。
「大子那須楮(こうぞ)」と呼ばれる同町産のコウゾは、きめ細かく、丈夫な和紙になるとして高く評価され、ユネスコ無形文化遺産「本美濃紙」など高級和紙の原料になっている。
長さ約80センチに切りそろえたコウゾを約1時間半かけて蒸した後、白い湯気が立ち込める中、熱いうちに1本ずつ素早く皮をむいていった。皮は数日間、天日で干した後、表皮を削り取り、岐阜県や福井県などの和紙職人へ出荷する。斎藤さんは「大子のコウゾは全国の紙すき職人で知らない人はいない。地域の若者にも知ってもらいたい」と話した。