荒行に挑み厄払う 鹿島神宮で大寒みそぎ 茨城・鹿嶋 一般参加、3年ぶり
鹿島神宮(茨城県鹿嶋市宮中、鹿島則良宮司)の御手洗池で二十四節季の大寒が始まった20日、恒例の「大寒みそぎ」があり、神職と一般参加者計約120人が水温11度の池に漬かる荒行に挑み、心身を清めた。新型コロナウイルスの影響で、一般参加は3年ぶり。
大寒みそぎは、一年で一番寒いとされる大寒に、無病息災や厄払いを願い、池に入ってみそぎを行う神事。
参加者は、頭に白鉢巻きをして男性は白ふんどし、女性は白装束に身を包んだ。池の前で「鳥船の行」と呼ばれる舟をこぐような動作で体を温めた後、「エーイッ」の気合とともに入水。全員が入り終えると、肩まで水に漬かり、寒さに耐えながら大祓詞を読み上げた。
同神宮によると、県内のほか、北海道や兵庫県など遠方からの参加もあったという。
荒行を成し遂げた茨城県つくば市の会社員、佐々木照光さん(47)は「(みそぎを)やらないと、一年が始まらない。自分だけじゃなく周りの人も発展していけるように頑張りたい」と話した。