茨城・那珂市長に無投票再選した先﨑さん 地域産業振興を加速
「まだまだ課題は山積み。市全体が一体となって、那珂市政を発展させていく」。29日告示の茨城県那珂市長選で無投票再選した先﨑光(まっさきひかる)さん(65)は、祝勝会の壇上で、大きな拍手や歓声に包まれながら、集まった支援者らに力強く抱負を語った。
40歳だった1998年、青年団活動を契機に、周囲の後押しを受けて旧瓜連町長選に挑戦した。結果は現職に対して惜敗。「世間知らずだった」と当時を振り返る。「まだまだ勉強不足」と自分を奮い立たせ、4年後の町議補選で当選。その後、市議から県議へ活動の場を広げ、県政の課題解決に取り組んだ。
県議2期目の終盤にある思いが募った。「地元に恩返しをしたい」。那珂市への熱い思いだった。「今までの経験を地元に還元したい」と前回選に出馬し、無投票で初当選を果たした。
1期目では地域の魅力発信に力を入れ、2期目は産業振興を加速させる構え。〝県北の玄関口〟として常磐道那珂インターチェンジ周辺開発を「今後の市を左右する事業」と重点を置き、自身のスローガン「住みよさプラス活力ある那珂市」の実現へは、地域経済や子育て支援の充実、人材育成に取り組んでいく。
趣味は60歳を過ぎて始めたサイクリング。出勤前の早朝に仲間と一緒に約2時間、汗を流す。好きな言葉は「夢なき者に成功なし」。家族は母と妻、3男1女。静。