茨城県潮来市長選は29日告示され、3選を目指す現職の原浩道氏(60)と、新人で元市議の沼里真一郎氏(45)の2氏=いずれも無所属=が立候補を届け出て、現新一騎打ちによる選挙戦が始まった。

原氏は午前10時、同市潮来の選挙事務所で出陣式を行った。地元選出の衆院議員や参院議員をはじめ、県議や近隣自治体の首長、市議ら約800人(陣営発表)が駆け付けた。

原氏は2期8年の実績を強調し、「市民の生命と生活の安定に力を入れるのが政治の役割。非常に厳しいこの時代を私に任せてほしい」と市政継続を訴えた。

沼里氏は午前10時、同市上戸の選挙事務所前で出陣式を行った。県議や近隣自治体の市議ら約200人(陣営発表)が集まった。

沼里氏は旧牛堀町地域が過疎地域に指定されたことを挙げ、人口流入へ「あらゆる先進事例を取り込む必要がある」と強調。都市部への交通の利便性向上、子育て環境の充実などを掲げ、市政刷新を訴えた。

市議補選(欠員1)も同日告示され、元職2人、新人1人が立候補を届け出た。

投票は2月5日午前7時から午後6時まで、市内6カ所で行われ、同8時から日の出の中央公民館体育室で開票される。有権者は2万3113人(28日現在)。

【潮来市長選立候補者(届け出順、敬称略)】
■原浩道(はらひろみち)　60　市長　無現
【略歴】当選2回。元=潮来市議当選2回、ココスジャパン社員、飲食店経営。日本大卒。日の出

【公約】日本一の水路整備事業、道の駅とバスターミナルの整備促進、医療・消防機能の充実強化、牛堀地区活性化の推進、スポーツツーリズムの推進、育樹祭の成功

■沼里真一郎(ぬまりしんいちろう)　45　水道設備業　無新
【略歴】消防団員、市観光ボランティア連絡協議会副会長。元=潮来市議当選6回、潮来青年会議所理事長。北里大大学院修了。辻

【公約】市長報酬3割削減、過疎地域に指定された旧牛堀町の振興、人口の増加・流入策、子育て環境・福祉の向上、低額交通網の充実化

【潮来市議補選立候補者】(欠員1、届け出順、敬称略)
小沼英明　63　総合司会業　無元
後藤博子　61　団体役員　無元
和田直子　45　団体役員　無新