《解説》茨城県潮来市長に原氏3選 実績評価し継続選ぶ
5日に投開票が行われた茨城県潮来市長選は、現職の原浩道氏が新人との一騎打ちを制し、3選を果たした。市民は2期8年の実績を評価し、市政の継続を選んだ。
相手候補とは15歳差。原氏は当初から危機感をあらわにし、出陣式では「大変厳しい選挙だが、政治に対する姿勢では絶対に負けない」と述べ、会場を盛り上げた。選挙戦は後援会組織や市議の大半が強力に下支えし、本人も「原点に戻ったつもりでやる。どぶ板選挙だ」と、市内全域を駆け回って支持を呼びかけた。
公約は「日本一の水路整備事業」「道の駅とバスターミナルの整備促進」「医療・消防機能の充実強化」など、長年取り組んでいる施策が中心だった。原氏は出馬会見で「時間がかかる事業もある。目に見える道筋をつけたい」と語った。3期目は、より具体的な成果が問われることになる。
今後の4年間には、東関東自動車道の潮来インターチェンジ(IC)-鉾田ICの開通予定も控えている。人口減が続く潮来市にとって、大きな分岐点だ。医療、消防、観光振興、地域活性化-と、地域が抱える課題は多岐にわたる。市政を託した市民へ、その手腕で、潮来の進むべき未来を形で示してほしい。