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茨城-台北、定期便が再開 満席の観光客を歓迎 県が式典 誘客、輸出拡大に期待

茨城空港に到着した定期便から降りて茨城空港ターミナルビルに向かう台湾の観光客=26日午後1時46分、小美玉市与沢
茨城空港に到着した定期便から降りて茨城空港ターミナルビルに向かう台湾の観光客=26日午後1時46分、小美玉市与沢
記念セレモニーで定期便再開を祝う(前列左から)鄭憶萍東京事務所長、大井川和彦知事、陳漢銘董事長=小美玉市与沢の茨城空港
記念セレモニーで定期便再開を祝う(前列左から)鄭憶萍東京事務所長、大井川和彦知事、陳漢銘董事長=小美玉市与沢の茨城空港


茨城空港(茨城県小美玉市)と台湾・台北を結ぶ定期便の運航が26日、3年ぶりに再開した。ほぼ満席の観光客を乗せた便が到着し、空港は歓迎ムードに包まれた。県は記念セレモニーや祝賀会を開いてもてなした。再開を機に、インバウンド(訪日客)と県産品の輸出拡大による経済交流を加速させる。

空港ロビーで開かれた県主催の記念セレモニーには12人が出席した。大井川和彦知事は「既に県内へ台湾からのインバウンドが来ている。定期便再開でさらに弾みがつく」とあいさつ。定期便を運航する格安航空会社(LCC)タイガーエア台湾の陳漢銘董事長に水府提灯(ぢょうちん)を贈り、歓迎した。

陳董事長は「新型コロナウイルス禍で運休せざるを得なかったが、皆の協力で再開できた」と謝辞を述べ、「台湾と茨城の交流をますます盛んにしたい」と意欲を示した。

県や観光業者によると、到着便は座席数180に178人が搭乗。うちツアー客87人は千波湖(水戸市)やひたち海浜公園(ひたちなか市)、袋田の滝(大子町)などを巡る。

旅行プラン作成のため、ホテル業者26人で視察に訪れた台湾・新北市の曽美絹さん(65)は「都会よりのんびりできるのが茨城の魅力。今回は4泊5日で、花見をしたり常陸牛を食べたりしたい」と期待を込めた。

県は水戸市内でも記念祝賀会を開き、観光業者らが台湾関係者をもてなした。台湾観光局の鄭憶萍東京事務所長は「茨城便は4~5月がいずれも満席と聞いた。アウトバウンドも努力し、定期便を週7日にしよう」と述べた。

タイガーエア台湾は4月9日、茨城空港と台湾・高雄を結ぶ連続チャーター便を就航する。県は新年度も事業費1億円をかけ、台湾との2路線を生かした誘客や県産品の販売促進に取り組む方針だ。



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