販路拡大2社を表彰 茨城県信組・JRの支援事業
茨城県信用組合(水戸市)とJR東日本水戸支社は29日、今秋行うJRグループの観光誘客企画「茨城デスティネーションキャンペーン」(DC)を機とした両者連携の地元企業支援事業により、販路を拡大した内山味噌(みそ)店(日立市、内山庄栄社長)と飛勘水産(同市、飛田佳英社長)にトロフィーや賞金などを贈った。
県信組とJR水戸支社は2022年3月、JRグループの持つ駅ビルの商業施設などの経営資源を活用し、県信組の取引先企業の販路拡大などを支援する「地域活性化連携協定」を締結。JRグループ企業との商談会や駅での産直イベントなどにこれまでに53社が参加し、9社が新たな取引先と契約している。
飛勘水産は昨年秋からあんこう鍋セットや「サバ餃子」をJRグループの高級スーパー紀伊国屋などで販売中。内山味噌店は発酵技術を生かした自社食パンのラスクを4月下旬以降、紀伊国屋で販売する。
県信組本店で開かれた贈呈式で渡辺武理事長は「(DCを機に)一つでも多くの顧客の販路拡大支援をしたい」とあいさつ。小川一路JR水戸支社長は「グループの販路を活用し、地域の事業者に新しい事業価値を提供できてうれしい」と話した。