茨城・取手市長選立候補者の横顔(届け出順)
茨城県取手市長選が16日告示され、いずれも無所属新人で、元県議の中村修氏(61)と、元市議の小池悦子氏(47)が立候補した。2人の横顔を紹介する。
■中村修(なかむらおさむ)氏(61) 元県議 無新 「一つの取手」つくる
「生まれ育った地元取手のために市政に携わりたい。まずは現市政を継承し、そこに新しいものを加えていく」
県議を辞して市長選に立候補した。昨年12月、県議4回目の当選を決めた直後、1月の現職の不出馬表明を受け「市の2大事業を進めていかなければならない。そして市政に新しい風を入れたい。それができるのは私」と意志を固めた。
県議会に送ってくれた人たちへのけじめと「新年度予算の採決はする」と、辞職は3月末となった。
市長選挑戦は以前から考えていたという。だが「一つの取手をつくりたい」と願う自分にとって、現職と選挙戦をする影響を考えた。「市内にはまだ合併のしこりのようなものがある。その上、市を二分するようなことがあってはならない」と思いを語る。
父親が市議を務めていたことなど、政治が近くにあったため、自らも政治家を目指した。
高校時代に野球をやっていたことから、趣味はスポーツ観戦。好きな言葉は「一期一会」「一生勉強、一生感動」。子どもたちは独立し妻と2人暮らし。東。
■小池悦子(こいけえつこ)氏(47) 元市議 無新 暮らしを守り支える
「地域で生きる一人一人の暮らしを守り支えるまちづくりが必要。平和を土台に、誰もが安心して暮らせる取手市をつくりたい」
共産党市議として8年間、市政に携わってきた。市長選出馬は考えていなかったが周りの要請に応える形で決意した。「これまで現市政と対峙(たいじ)してきたが、(対立候補は)それを引き継ぐという。自分としてできる限りのことをしたい」
医療・介護の職場の経験が自分の考えの土台になっているという。「誰もが精神的にも経済的にも豊かに暮らせる社会が大事。それには平和が必要」と、共産党への信頼を深めたという。そして市議として、国民健康保険税の引き下げなど、市議会一般質問などで積極的に取り上げてきた。
「自分たちが声を上げていかなければ社会は変えられない。(市長選への立候補は)自分の人生の流れ。『暮らし最優先』を第一に、これからも自分の役割を果たしていきたい」
鉾田市生まれ。仕事の関係で38歳の時に取手に住んだ。温泉が好きで、時間を見つけては行くという。座右の銘は「継続は力なり」。1人暮らし。寺田。