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茨城・日立市長選立候補者の横顔(届け出順)

小川春樹氏、田村弘氏(右から届け出順)
小川春樹氏、田村弘氏(右から届け出順)


茨城県日立市長選が16日に告示され、いずれも無所属で、現職の小川春樹氏(75)と、新人で電気工事会社社長の田村弘氏(51)が立候補した。2人の横顔を紹介する。

■小川春樹(おがわはるき)氏(75) 市長 無現 元気あふれるまちに
市役所に入り57年。副市長などを経て2015年に市長就任し、集大成として3選を目指す。

「全ては市民のために、全ては日立市のために」が最大の公約。堅実な行政手腕で、震災復興の総仕上げや市役所新庁舎の整備、地域周産期母子医療センターの全面再開などを実現に導いてきた。

新総合計画の前半期間と次の市長任期が重なることから「計画達成は自らの責任」と出馬を決意。「元気あふれる日立を再生したい」と意気込む。

3期目の課題として、急速に進む人口減少対策を最優先に挙げ、市民の安全安心や、都市力の向上などを掲げる。特別支援学校の県立化やBRT(バス高速輸送システム)延伸も道筋をつけたい考え。

座右の銘は「誠実一途」。仕事では、何事にも気が付きすぎる点が短所であり長所でもあるといい、「職員は大変かも」と苦笑い。勝負どころでは桜色のネクタイを締める。

健康の秘訣(ひけつ)は早朝1時間ほどのウオーキングで、家庭菜園で草むしりするのが息抜き。妻と次男と3人暮らし。多賀町。75歳。

■田村弘(たむらひろし)氏(51) 電気工事会社社長 無新 市民の命と財産守る
1999年を最後に無投票が続いてきた状況を憂慮し、出馬を決めた。「現市政を信任するのか、別の考えに託してくれるのかを問うてみたい」

出身は宮城県石巻市。東日本大震災でふるさとは大きな被害を受け、「心臓をえぐられるような思いをした」。今回、市民の命と財産を守る市政運営を柱に据える。

高専卒業後の92年に日立電線(当時)に入社し、2010年に「FMひたち」の開局に携わった。初の市長選挑戦もかつての仲間が支える。

現市政の評価できる点は継承する考えで、スローガンは「変える、守る」。市長報酬削減などの身を切る改革や、0歳児からの保育料無償化、学生の入試費用の助成などを掲げ、「大人のやる気を若者に示したい」と話す。

学生時代はバスケットボールやラグビー部に所属し、卒業研究は「核融合」。電気通信工事の仕事で各地を回り、ベトナムやインドでは市民が上を向いて歩く姿と、弱者への優しいまなざしが印象的だった。妻と長男、長女の4人家族。東京都足立区。51歳。



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