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茨城・取手市長選 新人同士の争い まちづくり、少子高齢化対策争点

取手市長選に立候補した中村修氏、小池悦子氏(左から届け出順)
取手市長選に立候補した中村修氏、小池悦子氏(左から届け出順)


茨城県取手市長選は、ともに無所属新人で、元県議の中村修氏(61)=自民、国民推薦=と、元市議の小池悦子氏(47)=共産推薦=が立候補し、新人同士の争いとなった。取手駅西口再開発と桑原地区整備の2大事業など今後のまちづくりと地域活性化、少子高齢化対策などが争点となる。

中村氏は午前10時、商業施設の駐車場で出陣式を開いた。国会議員や県議、周辺首長、市議らが駆け付ける中「県議の経験と近隣市町村との強い連携がある。取手の大きな可能性と魅力を引き出す」と訴えた。

小池氏は午前11時に市内の交差点で第一声。支援者が見守る中、「給食費無料化へまずは5割減を行う。公約を実現できるよう、市長にしてください。一人一人が主人公のまちをつくりましょう」と訴えた。

15日現在の有権者は9万1112人。

■「前に進めたい」「手差し伸べる」
現職が1月に引退を表明し、取手市長選は新人2人による一騎打ちの戦いとなった。

中村氏は16日、商業施設駐車場で開かれた出陣式の後、市内全域での遊説に向かった。街頭演説会場では支援者らと固く握手し、「生まれ育った取手を愛する気持ちは無限。可能性を秘めるこの取手を前に進めていきたい」と訴えた。

小池氏は同日、市街地の一角で第一声。その後は選挙カーで市内の団地などを回った。街頭で「自己責任で片づける社会ではいけない。手を差し伸べる仕組みが必要」と訴え、市民とハイタッチしながら支持を呼びかけた。

市内の主婦(75)は「取手はお年寄りが増えている。高齢者福祉を充実させてほしい」と期待を寄せた。

■取手市長選立候補者(届け出順)
中村修(なかむらおさむ) 61 無新
【略歴】中家建材店代表、市スポーツ協会長[元]県議当選4回、市議当選3回。藤代高卒。東[自][国]
【公約】子育て支援、取手駅西口再開発の早期完成、桑原地区整備の推進、行財政改革、高齢者支援の充実など

小池悦子(こいけえつこ) 47 無新
【略歴】共産党取手市委員会委員[元]市議当選3回、茨城民医連あおぞら診療所事務。聖徳大卒。寺田[共]
【公約】物価高から暮らしと営業を守る緊急策実施、給食費無料化へ早期5割減、国保税18歳以下無料など

■市議補選は無投票
取手市議補選(欠員2)は、ともに新人で、共産の佐野太一氏(54)と、無所属の杉山尊宣氏(40)の2人が届け出、無投票当選を決めた。



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