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茨城・美浦村長選立候補者の横顔(届け出順)

葉梨徹氏、中島栄氏(右から届け出順)
葉梨徹氏、中島栄氏(右から届け出順)


茨城県美浦村長選が18日告示され、新人で元村職員の葉梨徹氏(52)と、5選を目指す現職の中島栄氏(75)の無所属2人が立候補した。2人の横顔を紹介する。

■葉梨徹(はなしとおる)氏(52) 元村職員 無新 子育て支援の拡充を
「自ら先頭に立って知恵を絞り、10年、20年先を見据えたまちづくりを進めたい」。立候補への思いを率直に語る。

父は自民党県連の幹事長も務めた当選9回のベテラン県議。政治家の苦労を間近で見ていただけに、子どもの頃は政治家を目指そうとは思わなかった。村役場で32年間働く中、仕事で議員と関わる機会が増えた。子どもが生まれてPTAで活動し、学校や地域が抱える問題と向き合ううちに政治への考えが変化。「さまざまな仕組みを自らトップに立って変えていきたいと思うようになった」

選挙戦では、幼児保育の充実や子ども食堂への支援など子育て支援の拡充を訴える。商工業の支援や村長自らさまざまな催しに参加して村の宣伝をしていくことも公約に盛り込んだ。

「美浦新時代」を掲げ、若さを前面に打ち出す。後援会は父の基盤を引き継ぎながら自分の同世代も加えて組織した。街頭演説を精力的に行い、知名度向上を図る。

座右の銘は「初心忘るべからず」。妻と長女、長男との4人暮らし。趣味は野球観戦と自転車。木原。

■中島栄(なかじまさかえ)氏(75) 村長 無現 小学校の統合進める
「子どもたちの教育環境を守るため、小学校の統合事業を最後まで責任を持って進めたい」。5期目挑戦への思いを語る。

一度は頓挫した村内3小学校の統合事業。児童数の減少で複式学級が生じるなどの実態を受け、任期中に仕切り直して新たな統合小学校の建設を決定した。

さらに、保存か取り壊しかを巡って揺れていた鹿島海軍航空隊跡地についても、全面保存し公園を整備する方向にかじを切った。「笠間市の筑波海軍航空隊や阿見町の予科練平和記念館とも連携し、子どもたちが平和を学べる場所として活用したい」と力を込める。

政治の世界に飛び込んだのは50歳を過ぎてからだった。村議2期を経て出馬した2007年の村長選では、阿見町との合併を巡り二分された村民の融和をうたって初当選。以来、村民目線を重視し4期務める。

直近2回の村長選は無投票再選。かつての選挙戦を支えた支援者も高齢になり、後援会の再編を図った。

座右の銘「終始一貫」を木彫りにして家に飾る。体力づくりのため、晴れた日の早朝は7キロ歩く。家族は妻と子ども2人。舟子。



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