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水戸市長選 高橋氏4選 新人と再対決、圧勝

水戸市長選で4選を確実にして万歳三唱する高橋靖氏(前列中央)=23日午後8時4分、水戸市千波町
水戸市長選で4選を確実にして万歳三唱する高橋靖氏(前列中央)=23日午後8時4分、水戸市千波町


統一地方選後半戦の茨城県内6市町村長選、15市町村議選、1町議補選は23日、投開票された。いずれも一騎打ちとなった首長選では、水戸市長選と日立市長選は現職が新人を制し、新人同士の争いとなった取手市長選は自民系候補が初当選した。茨城町長選と美浦村長選は現職が5選を決め、新人同士の戦いとなった五霞町長選は自民推薦候補が初当選した。市町村議の新たな顔触れも決まった。

水戸市長選は、無所属で現職の高橋靖氏(57)が、無所属新人の大内久美子氏(73)=共産推薦=を破り、4選を果たした。前々回2015年と同じ顔触れによる対決を再び制した。投票率は42・58%(前回45・10%)。当日有権者は22万1413人。

午後8時過ぎ、同市千波町の選挙事務所に当選確実の一報が入ると、集まった支持者ら約100人から、大きな拍手や歓声が湧き起こった。

支持者と笑顔で握手を交わした高橋氏は「教育や子育て支援をしっかり進め、あらゆる経済対策を講じ、『人口減少都市』から脱却したい。皆さんが安心を実感できるまちづくりを目指す」と、喜びと4期目への抱負を語った。

コロナ禍で疲弊した地域経済の回復などに向けては「市独自の助成制度を拡充し、頑張っている中小企業を支援したい。流通や小売りなどにもきめ細かく対応する」と意欲を示した。

選挙戦は、子育て支援策のほか、7月に開館予定の新市民会館の利活用を含む大型公共事業の是非などを巡り、舌戦が展開された。

高橋氏は昨年9月に出馬表明。農業や建設など各種団体から支持を取り付け、子育て支援を最優先に掲げたほか、教育環境の充実や企業誘致、防災推進など幅広く訴えた。

大内氏は今年3月に立候補を表明。子育て支援や大型公共事業の中止のほか、東海第2原発の再稼働反対などを訴えた。同日午後8時ごろ、同市白梅の事務所で「私の力不足。訴えを浸透させる時間が足りなかった」と敗戦の弁を語った。

【高橋靖(たかはし・やすし)氏の略歴】市長当選4回[元]県議当選2回、市議当選3回。明治大大学院修了。塩崎町

■水戸市長選開票結果(選管最終)
当 67,194 高橋靖 57 無現
  24,788 大内久美子 73 無新



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