茨城・日立市長選 小川氏3選 24年ぶり選挙 新人抑える
茨城県日立市長選は、無所属現職の小川春樹氏(75)=自民、公明、国民推薦=が、無所属新人で電気工事会社社長の田村弘氏(51)を破り、3選を果たした。24年ぶりとなった選挙戦の投票率は、46・06%と過去最低だった。当日有権者は14万5271人。
午後8時半過ぎ、同市旭町のホテルに当選確実の一報が届くと、大きな拍手と歓声が上がった。過去2回とも無投票当選の小川氏は「やはり選挙での当選は違う」と喜び、「全ては市民のためにとの思いで、各世代が未来に夢や希望を持って安全安心に暮らせるまちづくりを進める」と強調。人口減少対策や都市力向上などに意欲を示した。
選挙戦では2期8年の実績を強調し、市政の継続を訴えた。政党や労働界など約80団体から推薦を受けたほか、主要企業からの支持も取り付け、終始優位に進めた。
田村氏は「変える、守る」をスローガンに世代交代を訴え、パンダ誘致の見直しや子育て支援の充実などを主張。現職批判票の一定の受け皿となったが及ばなかった。
【小川春樹(おがわ・はるき)氏の略歴】市長当選3回、市スポーツ協会長、市社会福祉事業団理事長[元]副市長。日立一高卒。多賀町
■日立市長選開票結果(選管最終)
当 41,666 小川春樹 75 無現
23,709 田村弘 51 無新