次の記事:ハイエース大量窃盗 110台超、容疑で4人逮捕 被害1億円 茨城県警など合同捜査班 

茨城町長選で5選を果たした小林宣夫さん 「ほどよい田舎」PR

茨城町長選で5選を果たした小林宣夫(こばやし・のりお)さん
茨城町長選で5選を果たした小林宣夫(こばやし・のりお)さん


「茨城町は『ほどよい田舎』とPRしている。温かみとか人情を残しながらも、都市的な要素やデジタルを活用し、豊かさを残す町にしていきたい」。4期16年で取り組んだ行財政改革やインフラ整備を振り返りつつ、茨城県茨城町の在り方を見据える小林宣夫(こばやしのりお)さん(75)。

将来に期待を込める一方、人口減や少子化には危機感を抱く。「医療費助成や出産祝い金など子育て政策はやってきたが効果は限定的。インパクトのある支援策が必要」と意欲を示す。

町職員として務め、収入役を経て町長という立場になった。町役場で過ごす日々は60年近くになる。「町を隅々まで知っている。誰とでもコミュニケーションを図るので町民との距離も近い」と自己評価する。

穏やかな口調は、教育と農業を語る時は熱を帯びる。「特に農業は産業、社会の基盤で町を支えている」とし、圃場(ほじょう)整備などを進め収益向上を図り、後継者育成につなげたい考えだ。

5期目出馬は「考えてきた町づくりがまだ途中。もう少し時間が必要。完成させたい気持ちがある」と決意した。想定外の選挙戦にも慌てることなく対応し、町民の信任を得た。思い描いた構想に向け、仕上げに取り組むこととなる。

好きな言葉は「桃李(とうり)もの言わざれども下自ら蹊(みち)を成す」。「自然体のままで親しまれる人間になりたい」。晴れた日は農業。夜は読書を楽しむ。妻、長女と3人暮らし。小幡。



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース