茨城・日立市長選で3選、小川春樹さん 意見聞く大事さ実感
自身初の選挙戦での勝利。「やはり無投票当選とは違う。一生の宝になった」。茨城県日立市長選で3選を決めた後、日に焼けた顔で喜びをかみしめ、仲間からのエール三唱に笑顔がはじけた小川春樹(おがわはるき)さん(75)。
「2期8年の実績が評価される戦い」と臨んだ選挙戦。遊説で市域を4周し、計14カ所で演説に立った。「市民の反応を肌で感じ、意見を聞くことの大事さをあらためて実感した。貴重な機会になった」
結果は6割を超す得票率。「期待の大きさに意欲がさらに高まった」と感謝する。新人の相手候補が2万票以上獲得した点は「無投票の是非や世代交代の訴えが評価されたのでは」と分析。「結果は素直に受け止めたい」と話す。
3期目も引き続き、人口減少問題に真っ正面から向き合う覚悟だ。早速、年間約800人まで落ち込んだ市内出生数を「千人まで回復させたい」と新たな目標を設定した。
市政運営で大切にするのは「市民とともに歩む」姿勢。安全安心や持続可能なまちづくりも柱に据え、「まちを未来につなぐための大事な4年間になる」と士気は高い。
日課のウオーキングでつけた体力が「選挙戦にも役立った」といい、当選翌日の朝も自宅周辺を歩き、ラジオ体操で汗を流した。妻と次男の3人暮らし。趣味は読書で、最近読んだ本は「未来の年表」シリーズ。多賀町。