次の記事:大井川知事「記憶一切ない」

ファックスさん死去 茨城キリスト教学園元総長 100歳

茨城キリスト教学園の創設に尽力したファックスさんの追悼礼拝=日立市大みか町
茨城キリスト教学園の創設に尽力したファックスさんの追悼礼拝=日立市大みか町
ローガン・J・ファックス氏
ローガン・J・ファックス氏


茨城キリスト教学園元総長で茨城県日立市特別名誉市民のローガン・J・ファックスさんが3月24日(日本時間同25日)に米国ワシントン州で死去したことが10日分かった。100歳。東京都出身。

ファックスさんは1922年生まれ。宣教師一家の次男として生まれ、幼少期を同県常陸太田市や福島県で過ごした。帰米して心理学の修士号を取得し、戦後に再来日して同学園設立に尽力した。49年にシオンカレッジ(同学園短大)初代学長に就任、52~61年まで第2代総長を務めた。

教育では「ノー・ルール」を提唱し、学生が自ら学ぶ姿勢を尊重。茨城弁を話し、学生や職員の人気が高かったという。短大制度の発展に貢献し、当時最先端のカウンセリング理論を日本に紹介した。

日立市大みか町の同学園キアラ館礼拝堂では同日、ファックスさんの追悼礼拝が行われた。約100人が参列し、ファックスさんとの別れを惜しんだ。同学園の細川知正総長は「高い志を持ち、学園と地域に貢献された」と謝意をささげ、笹尾光理事長は「『愛がすべてを支配する学園でありたい』との教えを大切にしていきたい」と述べた。

最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース