北茨城市長選 21日投票 現新2氏、支持訴え
茨城県北茨城市長選は21日、投開票される。立候補しているのはいずれも無所属で、新人で元市議の米穀肥料店社長、松本健一郎氏(68)と、通算7選を目指す現職の豊田稔氏(78)の2人。人口減少対策などを巡り舌戦を展開している。両氏の一騎打ちは4回連続。
松本氏は市長選に6回目の挑戦。市政の刷新を前面に「新しい人が新しい発想で政治をすべき」と草の根運動を展開し、現市政の批判票の取り込みを狙う。高齢者の健康対策のほか、市内巡回バスの改善、転入者の定住促進、歴史的遺産の保護と観光振興などを訴えている。
豊田氏は自民党北茨城支部や業界団体などの推薦を受け、強固な後援会と組織戦を展開する。東日本大震災の復旧復興など実績をアピール。工業団地へのデータセンター誘致や子育て支援の拡充、新清掃センターの余熱・余剰電力を活用した健康増進施設の整備などを掲げている。
投票は21日午前7時から午後6時まで、市内33カ所で行われ、同8時から同市磯原町磯原の市民体育館で開票される。大勢判明は同9時ごろの見通し。有権者は3万5670人(13日現在)。
■北茨城市長選立候補者(届け出順)
松本健一郎(まつもとけんいちろう) 68 無新
【略歴】松本商店社長元市議当選2回、ウエストサイドすとりーと会長、日立一高PTA会長。青山学院大中退。磯原町磯原
豊田稔(とよだみのる) 78 無現(6)
【略歴】市長、県漁港協会長、県後期高齢者医療広域連合長元市議当選2回。日本大中退。関本町富士ケ丘
年齢は投票日現在。()数字は当選回数。略歴は、現職、元経歴、学歴、現住所。末尾の四角囲みは推薦・支持政党