鹿嶋ほほえみデイサービスセンター(茨城県鹿嶋市宮中)で、先月からネパール出身の女性2人が働き始めた。2人は在留資格「特定技能1号」を得て来日。同センターで働き、学びながら3年目での国家資格「介護福祉士」の取得を目指す。

働き始めたのは、マガル・ヤム・クマリさん(29)と、プン・マガル・ビナさん(22)。5月13日に来日し、研修、生活準備を経て同18日からお年寄りの世話を任されている。

2人とも現在は日本語能力試験(N1=高度～N5=やさしい)でN4レベルのため、利用者とのコミュニケーションが不足する場面もあるが、先輩らの指示を受けながら笑顔で対応。筋力維持のトレーニングをする利用者に元気よく声をかけたり、トイレに向かう利用者に手を添えたりしている。

2人について、同センターを統括するパソナライフケア鹿島ケアサービスグループの山口由貴グループ長は「すごく積極的に動いており、サービス精神旺盛だ。利用者の名前や特徴を覚えるのも意欲的」と評価している。

日本について、クマリさんは「ルールをしっかり守り、人が優しい」、ビナさんは「安全で、テクノロジーが発展している」と見ている。日本で働く理由については「介護、医療分野で先進的な国だから」と口をそろえた。

2人は今後、同社のサポートを受けながら、日本語を上達させ、難関試験の介護福祉士合格に挑む。高橋康之社長は「介護人材が不足する中、彼女たちの成長に期待している。全力でサポートし、彼女たちに続く人材も発掘していきたい」と話した。