「茨城ダッシュ」根絶へ 茨城県警が緊急取り締まり出陣式 「正しい右折を」
信号のある交差点で起きる死亡事故を根絶しようと、茨城県警の「茨城ダッシュ」緊急取り締まり出陣式が20日、同県茨城町上石崎の県警察学校で開かれ、交通機動隊36人が水戸市内などで違反行為の摘発に当たった。
茨城ダッシュは、信号のある交差点で赤から青に変わる瞬間、直進する対向車より早く右折する行為。県警によると、信号のある交差点で起きた死亡事故は1月から今月19日までに9件発生。前年同期の2件から急増しており、人身事故の8割は右折時に発生している。県警はこうした事故増加の一因に茨城ダッシュがあるとみている。
出陣式では白バイ24台と覆面パトカー6台が整列。県警の小森正彦交通部長が見守る中、隊員たちが次々と取り締まりに出発した。
県警は茨城ダッシュを目撃した際の通報を呼びかけており、小森部長は「交通マナーが悪いというだけでなく、危険な交通違反であることを県民に周知することで、より多くの人が正しい右折方法を習慣化できるようにしたい」と意欲を見せた。