茨城・大洗 「浮いて救助待って」 小学生 水難事故対処法学ぶ

水難事故の際に身の安全を守るための方法「セルフレスキュー」を子どもたちに伝える海の安全訓練が6月25日、茨城県大洗町大貫町の大洗サンビーチ海水浴場で開かれた。参加した小学生18人と保護者らは溺れた時の対処方を学んだり、水上バイクによる救助活動の実演を見学したりした。
同町の小学生を対象とした「大洗サーフィン教室」の一環で、同町消防本部職員らでつくるJWP(JAPAN WATER PATROL)関東支部と連携して実施。
JWPのスタッフは、離岸流の危険性や対処法、溺れたら呼吸を確保し浮いて救助を待つこと、水難者を見つけたら浜に向かって片手を左右に大きく振る「助けてサイン」を出すことなどを説明。沖合に要救助者が2人いる想定で、水上バイクを使った救助も実演し、参加者は真剣なまなざしで見守った。
JWPによると、消防が通報を受け現場に到着するまで約8分かかるといい、同町消防本部の福田東一郎副署長は「セルフレスキューで救命の連鎖をつないでほしい」と呼びかけた。
同町立南小3年、高崎渚彩(なぎさ)さん(8)は「水上バイクが人を助けるところを初めて見た。海で遊ぶ時は沖に流されないよう気を付けたい」と話した。同小3年、和田蒼空(そら)さん(9)は「溺れている人の助け方が分かった」と話した。