夏彩る朱色の実 茨城・古河 ホオズキ出荷最盛期

東京・浅草の浅草寺境内で「ほおずき市」が9、10の両日開かれるのを前に、茨城県古河市三和地区の農園でホオズキの出荷が最盛期を迎えている。鮮やかな朱色の実をいくつも付け、出番を待つ鉢がずらりと並ぶ。
この地区では2軒の農家が栽培し、ほおずき市の露店で販売される大半を出荷している。県内外向けに50年以上栽培を続ける同市仁連の「三和園芸」では、約40人の従業員が色付きや実のなり方を一つずつ丁寧に確かめながら、出荷用の鉢に入れ替える作業に追われている。
観賞用やお盆のお供えなどに欠かせないホオズキ。鈴木隆社長は「まさに夏の風物詩。実際に手に取ってもらい、伝統文化に親しんでほしい」と話した。