吹奏楽部、響け青春 水戸市民会館 舞台「ファンファーレ!!」
コロナ禍に立ち向かう吹奏楽部員の青春を描いた舞台「ファンファーレ!!」(水戸芸術館主催)が14日、水戸市民会館(同市泉町)ユードムホールで始まる。開幕を前に同館で13日、報道陣などに向けたプレビュー公演が行われた。記者会見で、演出の深作健太さん(50)は「すてきな劇場で上演でき、夢のように感じる。コロナと戦った全ての人たちに対し、希望のエールを奏でられたら」と意気込みを示した。
舞台「ファンファーレ!!」は、吹奏楽を題材に執筆を続けるオザワ部長さんのノンフィクション作品「吹奏楽部バンザイ!! コロナに負けない」が原作。同書に登場する水戸女子高吹奏楽部をモデルに、コロナ禍という困難な状況に置かれながらも、真の演奏を目指す部員同士の友情をテーマに据えている。
主演するのは、吹奏楽部部長役の荻沼栄音さん(20)=水戸市出身=をはじめ、黒河内りくさん(23)、田代明さん(27)、桜井木穂さん(25)、鈴木咲人心さん(22)の若手俳優5人。
教師役は辻本みず希さん(33)、富岡晃一郎さん(45)が演じる。
脚本は、水戸芸術館前演劇部門芸術監督の井上桂さん(58)。
演出の深作さんは、同館の音楽劇「夜のピクニック」(2016、20年)にも携わった。
記者会見で出演者やスタッフが抱負。荻沼さんは「吹奏楽部の素晴らしさを伝えられるよう頑張ります」と声を弾ませた。