新聞データベース活用を 茨城新聞社が茨城・日立の多賀中で出前授業
茨城新聞社は、インターネットを利用して過去記事が検索できる有料サービス「マルチメディア・データベース」を、児童・生徒が体験利用できる学校向けの出前授業を実施している。自ら課題を見つけ、できることを考える探究や調べ学習をサポート。新聞の読み方、書き方などを指導する従来の出前授業の体験メニューの一つに加えた。講師派遣は無料。
茨城県日立市立多賀中(菅原正洋校長)は、これを利用して同社NIE事務局スタッフを招き、「データベースで過去記事検索体験」の授業を行った。
2年生89人が各教室で、デジタル端末を使い、同時にデータベースに接続。NIE事務局スタッフから操作法を教わった後、それぞれ自分の誕生日の新聞を検索し、当時、どんな出来事があったか、調べてワークシートにメモした。
今と比べて「変わったこと」「変わらないこと」も意識してチェック。「生まれた頃は1ドル88円だった」「新聞は今とあまり変わらない」…。気付いたことをグループで発表し合って、社会の変化を体感した。
川崎志央梨さんは「自分が生まれた日にバンクーバーオリンピックがあって、スケートやジャンプで日本の選手が活躍していたことが分かった。今活躍している選手とは違うけれど、コーチなどとしては今も名前を聞く。今度は、親が生まれた日の新聞記事を調べてみたい」と感想を語った。
茨城新聞社NIE事務局は「東日本大震災後、復興がどのくらい進んだのかなど、地域の課題を時系列に追ってつかむ力を養うには、格好の教材。情報の信頼性が高いので、学校でも安心して使える」と利用を呼びかけている。問い合わせは、同事務局(電)029(239)3004、ファクス029(301)0361。











