こども陶芸展開幕 茨城・笠間 感性、想像力光る1274点

全国の小中学生の陶芸作品を集めた「第22回全国こども陶芸展inかさま」(茨城新聞社、笠間市、同市教育委員会主催)は21日、同市笠間の県陶芸美術館で開幕した。会場には鋭い感性や想像力にあふれた作品1274点が並ぶ。8月31日まで。入場無料。
同展は小学1~3年生、同4~6年生、中学生をそれぞれ対象とした3部門で構成。全部門の中から1点選ばれる最高賞の内閣総理大臣賞や、部門ごとの文部科学大臣賞などの入選作をはじめ、全ての応募作品が並んでいる。
表彰式では、内閣総理大臣賞に輝いた沖縄県糸満市立三和中1年の新里(しんざと)采恩(さいおん)さん(12)ら特別賞の40人に賞状と笠間焼のトロフィーが贈られた。
審査員長の金子賢治県陶芸美術館長は「子どもたちが大好きな車や動物、食べ物など幅広い作品が数多く集まった。総理大臣賞の受賞作など深いテーマをえぐり出すような作品があったのも特徴的だった」と総評した。
テープカットでは、上位受賞者4人を含む関係者が開幕を祝った。
会場では受賞した子どもや保護者が作品を鑑賞。笠間市立笠間中2年の滝田怜愛(れな)さん(13)は「自分では発想できない作品がたくさんある」と見入った。