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カンボジア人窃盗団増加 北関東で犯行か SNS悪用、摘発に壁

銅線ケーブルが盗まれた太陽光発電所=水戸市藤井町(県警提供)
銅線ケーブルが盗まれた太陽光発電所=水戸市藤井町(県警提供)


茨城県内でカンボジア人窃盗団の摘発が目立ち始めた。県警は太陽光発電所の銅線を狙った事件で既に二つの窃盗団メンバーを逮捕。同様のグループは北関東を中心に増加しているとみられるが、交流サイト(SNS)を通して集まるため互いの名前を知らないケースもあり、摘発の障壁になっている。

■手口学び「独立」も

常磐自動車道岩間インターチェンジに近い小美玉市先後の太陽光発電所で昨年12月末、発電所内の送電ケーブル約850メートル(約550万円相当)が盗まれた。

県警が窃盗容疑で逮捕したのは、カンボジア国籍で27~37歳の男3人。調べに「茨城、栃木などで100件ぐらいやった」と供述しており、ほかにも共犯がいるとみられる。

水戸市藤井町では今年5月、送電ケーブル約1600メートル(約160万円)が盗まれており、県警は別のカンボジア人窃盗団で25~36歳の男6人を逮捕。6人は茨城県や群馬、千葉の両県などから集まっており、うち1人が住む県西地域の部屋が拠点となっていた。

捜査関係者によると、二つの事件の窃盗団は、いずれもSNSを通して仲間を集めたとみられる。こうしたグループは犯行ごとに仲間を募るため、主従関係が弱くメンバー同士の関係も希薄。お互いの名前すら知らないケースもあり、共犯者の捜査が難しくなっているという。

その半面、犯行の手口を学んだメンバーが「独立」して新たなグループを立ち上げるなど、捜査関係者は「カンボジア人の犯行グループはどんどん増えている」と指摘。こうしたグループは北関東を中心に犯行を重ねているとみられ、別の金属盗で逮捕された男は、調べに「自分が知っているだけで100人以上はいる」と供述。県警は、犯行グループ増加に警戒を強めている。

県警によると、今年1~6月のカンボジア人の摘発者数は13人で、既に昨年1年間の摘発者に並んだ。

県内の金属盗の認知件数は、集計を始めた2020年から3年連続で全国ワースト。今年1~6月の上半期は1181件に上り、前年同期比447件増加した。



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