茨城・結城市長選で再選を果たした小林栄さん 健康寿命を日本一に
支持者や陣営が万歳三唱をする中、一人深々と頭を下げた小林栄(こばやしさかえ)さん(67)。6日開票の茨城県結城市長選で再選を果たし「特別に暑い夏だった。この暑い夏を忘れずに、皆さまの幸福のために結城の新時代を築いていく」と、意気込んだ。
政治家を志したきっかけは、同じ同県古河市出身で衆院議員を務めた故永岡洋治氏。日本の農業を守ろうと農水省官僚を辞め、選挙に挑む姿に影響を受けた。
2度目の挑戦の2019年に初当選。台風19号や新型コロナウイルスの対策に追われながらも、子育て支援や北部市街地の活性化に奔走してきた。再選を果たして「3年半にわたるコロナ禍の中で、約束したことを守ってきた成果」とみる。
2期目の公約には、健康、経済、教育を挙げる。「やはり市民の幸福が大事。そのための一番の前提が健康」と語る。「高齢者の方も現役世代も、生活習慣病などを防ぎながら健康寿命日本一を目指したい」と力を込めた。
結城南中学校区の学校統合や旧庁舎の跡地利用など、道半ばの事業も残っている。「しっかり前に進めるよう取り組んでいきたい」と語った。
座右の銘は「衆心城を成す」。市内の公共施設に掲げられているのが目に留まった。「心を集めて堅固な城をつくるという意味。これからは市民の心を結集させたい」と思いを語った。趣味はゴルフ、山歩き。妻、次女、孫と暮らす。富士見町。