柔道少年、一流に触れる 鈴木代表監督ら指導 茨城・常総で150人 技術向上に汗
茨城県常総市出身で柔道男子日本代表監督の鈴木桂治さん(43)を招いた柔道教室が12日、同市鴻野山の石下総合体育館で開かれた。同県内外の道場などに所属する小中学生ら約150人が参加し、柔道の技術向上へ汗を流した。
教室は、同市出身の柔道家、小見川道大さんが代表理事を務める一般社団法人「Enjoy Judo」が企画した。子どもたちが一流の選手と触れ合える機会を設け、柔道で同市を盛り上げるのが狙いだ。
2004年のアテネ五輪柔道男子100キロ超級で金メダルを獲得した鈴木さんのほか、柔道男子日本代表コーチの秋本啓之さんや、10年の世界柔道選手権で銅メダルを獲得した立山広喜さんらも講師を務めた。
鈴木さんは子どもたちに足技を教えた。技を実演して見せながら、足の動かし方や日本代表選手が使う小内刈りなどを指導した。秋本さんは得意とする背負い投げについてポイントを解説。参加者は2人一組になって教えられた技をかけ合い、技術を磨いた。
練習後、鈴木さんらは子どもたちの求めに応じてサインをしたり、一緒に写真に納まったりして交流した。地元の柔道教室、石下柔道部に通う門井泰誠君(11)は「鈴木先生の技を見せてもらってためになった」と感想を話した。
指導を終えた鈴木さんは「コロナが落ち着いて、このようなイベントができるようになってうれしい。子どもたちには柔道からいろいろなことを学び、良い柔道家に成長してほしい」と語った。