恒久平和 誓い新た 茨城・水戸市戦没者追悼式

茨城県水戸市戦没者追悼式が同市泉町の市民会館グロービスホール(大ホール)で開かれ、同市関係の戦没者4197人に哀悼の意をささげた。遺族や高橋靖市長、中学、義務教育校の代表者など約300人が参列し、恒久平和への誓いを新たにした。
式典は1952年に始まり、今年で72回目。昨年までは新型コロナウイルス禍で規模を縮小しており、通常開催は4年ぶりとなった。参列者たちは戦没者に黙とうし、献花をささげた。市遺族会が制作し、戦死した親族への思いなどをつづった戦後70年記念誌「みたまへのことば」や、市内の小中学生が平和の大切さを訴えた「私たちの平和」作文コンクールの優秀作品の朗読も行われた。
高橋市長は式辞で「12月にはG7茨城水戸内務・安全担当大臣会合が開催される。水戸市から世界の平和について発信していければ」と述べた。
市遺族会の園部満会長はロシアのウクライナ侵攻に触れ、「主義主張は何であれ許されるものではない。一日でも早い平和が訪れることを切望する」と強調した。