「農福連携」を体験 茨城県内の施設関係者 水戸で
障害などで就労に不安がある人が農業を通じて社会参加する「農福連携」を知ってもらう「お試しノウフク体験会」(JA茨城県中央会主催)が24日、同県水戸市元石川町の照沼農園で開かれた。県内の福祉施設関係者ら約30人が参加、障害のある人が農作業に取り組む現場を体験し、理解を深めた。
障害のある人が働ける場所を増やし、工賃を上げることなどが目的。参加者は野菜のパック詰め作業を視察したほか、酷暑の中での安全な作業の進め方なども学んだ。東海村の福祉施設から参加した大森正和さん(48)は「皆、仕事を楽しんでいる。その姿勢が良い方向に進むと思った」と感想を話した。
JA県中央会県域営農支援センターの金沢泰俊さん(65)は「取り組みに前向きな事業所が見られた。今後も地道に農業と福祉のマッチングの機会をつくっていきたい」と話した。