中学生11人、思い堂々 水野さん(平井中3年)が最優秀賞 茨城・鹿嶋 少年の主張大会

茨城県鹿嶋市青少年育成市民会議が主催する「市少年の主張大会」が7日、同市木滝の市立高松中学校で開かれ、大会に先立つ作文審査を経て選ばれた中学生たちが、諦めない気持ちを持つ大切さや、あいさつの重要性など思い思いの考えを述べた。
大会には市内の中学生1146人が応募。この日は六つの中学校の11人が登壇した。審査は訴える内容だけでなく、明瞭な言葉遣いや態度なども評価の対象となった。会場には同中の全校生徒のほか、保護者らも集まり、真剣な訴えに耳を傾けた。
11人はそれぞれ、病気との闘いから見えてきたことや、自分の意見をしっかり持つ重要性、家族のありがたさなどを堂々と主張。ほかにも警察官の父や交差点で交通整理をしてくれる人への感謝を伝える主張もあった。
最優秀賞には平井中3年の水野朱梨(あかり)さん(14)が発表した「言葉の魔法」が輝いた。水野さんは手ぶりを交えながら、「あなたの一言で相手を傷つけてはいませんか」と問いかけた上で、「みんなが楽しくなるような言葉を使っていきたい」と強調した。表彰後は「緊張したが、いっぱい練習した成果を出せた。発表したようによく考えて明るい言葉を使っていきたい」とうれしそうに話した。
大槻啓子審査委員長は「11人それぞれの思いがこもった素晴らしい発表だった。伝えたいという強い思いを感じた」と講評した。