雨情の偉業、次世代に 北茨城 顕彰団体が記念碑
茨城県北茨城市出身の童謡詩人・野口雨情(1882~1945年)の生誕140周年と、雨情を顕彰する磯原雨情会の結成70周年の記念碑が同市磯原町磯原の磯原海岸広場に建立された。除幕式が13日、関係者が集まって開かれ、記念植樹していたツバキとともにお披露目された。同会の会員らは雨情の偉業を次世代に引き継ぐため、思いを新たにした。
昨年が雨情生誕140周年と同会結成70周年の節目に当たり、同会が記念事業として実施した。碑文は豊田稔市長が書き、裏面には同会の歴代会長の名前を記した。除幕式に先立って7月初旬、潮風に強く花が長く楽しめることなどからツバキを記念植樹した。
除幕式には会員や豊田市長、雨情の孫で雨情生家資料館の野口不二子館長ら計32人が出席。地元の民謡の名人が雨情作詩の民謡「磯原節」を披露し、出席者で童謡3曲を斉唱した。
同会の渡辺悦夫会長は「会員一同で力を合わせて地元の偉人である雨情を顕彰し、地域との交流を広めて雨情を次の世代につないでいく」と力を込めた。