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厳格な弓の儀式、奉納 茨城・笠間稲荷神社 小笠原流、12人競う

的に向かって弓を引く小笠原流の射手たち=笠間市笠間の笠間稲荷神社
的に向かって弓を引く小笠原流の射手たち=笠間市笠間の笠間稲荷神社


茨城県笠間市笠間の笠間稲荷神社で23日、天下太平を祝う小笠原流弓馬術礼法による弓の儀式「三三九手挟式(さんざんくてばさみしき)」の奉納があった。厳格な作法にのっとり、2組計12人が競いながら約18メートル先の的へ矢を放つ姿を、訪れた参拝客たちが感嘆の声を上げながら見守った。

小笠原流弓馬術は、鎌倉幕府ができた頃、小笠原家が先祖伝来の源氏の兵法と公家の礼法をまとめて形式を整えたとされる。東京に明治期以来144年続く教場があり、現在は小笠原清忠氏(80)が三十一世宗家となっている。

奉納は拝殿前の射場で「前弓」「後弓」の2組に分かれ、8~9寸(24~27センチ)の的へ向け弓を引いた。最後は経験豊かな大将同士の〝一騎打ち〟も行われ、見事に的が射られると、観覧者から「おおっ」という声が上がった。

坂東市の神島誠さん(51)と博子さん(51)夫妻は「重々しい感じがした」と感想を話した。



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