水彩表現をプロに学ぶ 茨城・城里の常北小 児童ら空や海描く

茨城県城里町上青山の町立常北小(豊田かおり校長、児童80人)で9月26~28日、学童用の絵の具を使って描いている水彩画家、亀井則道さん(53)=同県水戸市=を講師に迎え、3秒で葉っぱが描ける手法や、空や海を色の濃淡(グラデーション)を付けて塗る手法などを学ぶ授業が行われた。
授業は、図画工作の一環で、各学年ごとに実施。亀井さんは元商社マンで、2017年から独学で水彩画の技を習得し、21年にプロとして独立した。生涯学習センターや学童保育で、絵を描く楽しさを伝える活動も行っている。
26日の3、4時間目にあった5年生の授業では、絵の具と筆の使い方のごく簡単な工夫で描ける「3秒葉っぱ」の体験メニューをはじめ、空と雲、海、砂浜の色をグラデーションを付けて塗る描き方、丸めたティッシュで判を押すようにたたいて白雲を出現させる手法などが伝授された。
授業を受け、山崎彪雅(ひゅうが)君(10)は「さまざまな色があることが分かった」、加藤木向日葵(ひまり)さん(11)は「空を描くのが大変だった」と感想を話した。小貫香織教頭は「教員にとっても学ぶ良い機会になった」と話した。
亀井さんは「授業を受けて、自分にこれだけのことができた。自分は絵が得意なのかも。そんなふうに思って、帰ってもらえたらうれしい」と話した。